<カードマジック(トランプマジック)>
カードマジックは、普通一組のカードを用いて行います。特に仕掛けのないものをレギュラーデックといいます。一組のデックを使うだけでもあらゆる現象を起こすことが出来ます。通常「バイシクル」という紙製のトランプを使います。紙にコーティングがしており
さらに、数枚のカードを用いたトリックも多く販売されています。こういったものを「パケットトリック」といいます。大抵「〜カウント」という技法を使用します。他にも技法を多く使用する傾向ががあるので、そういった技法を自然に出来るようになるまで練習する必要があります。
この他にトリックデックといって、デック自体に仕掛けのあるものも多数売られています。テクニック不要のもので、面白いものがたくさんありますので、是非お試しください。
おすすめマジックグッズレポートでもいくつか紹介しています。
私の定番ルーティーンは、
1.アンビシャスカード
現象がはっきりしていて、これに勝るものは無いでしょう。人数も大勢に見せることが出来ます。現象は観客の引いたカードにサインをしてもらいますが、何度切り混ぜても一番上に上がってきます。このマジックはテクニックオンリーですが、是非とも練習したいものです。カードマジックを覚えるに当たって基本的なテクニックを複数組み合わせますので、練習にも最適です。東京堂の「カードマジック」や、「カードマジック事典」「カードマジック入門事典」などで、テクニックを覚えましょう。
2.ユニバーサルウォレット
そうして、観客のカードをあちこちいったりきたりさせているうちに、別のところから出すというマジックで終わりとします。例えば、演技を始める前からテーブルに置いてある財布の中のジッパーを開けると、なんと観客のサイン付きカードが出てくる。しかも、そのカードを再びデックに戻して切り混ぜると、また同じように財布から出てくるというマジックで演技を終えます。
<コインマジック>
コインマジックは、身近な道具を使って出来るものの一つです。コインマジックに詳しくなるだけで、道具を持ち歩かなくても、いつでもどこでもマジックを演じられます。
コインマジックもいわゆる普通のコインで演技します。見栄えからいうと大きいコイン、日本の硬貨では500円が良いでしょう。私は財布にいつもハーフダラー銀貨(アメリカのケネディコインと言われているもので、大きくて演技しやすい。)を4枚ほど持ち歩いています。マジックショップへいけば、数百円で入手できます。アメリカではもう実際に流通していないと聞きます。本当は500円の方が自然でいいのですが、トリックコインの多くはハーフダラーでつくられているということもあり、私はこちらを愛用しています。
カードマジックはテクニック不要のマジックがたっぷりありますが、どうしてもコインマジックはテクニックを必要とします。それだけ練習がいるということですが、一度身につけたら一生ものです。お金もあまりかかりませんし、興味を持つ価値があります。
コイン自体にトリックがあるものもたくさん売っています。ショップにいけば様々なものがありますが、初心者の方はまだ手を出さない方がよいでしょう。というのは、やはりそのマジックだけを演じるよりも、基本的なコインマジックをいくつか併せて演じた方が効果的だからです。基本的なマジックは東京堂出版の入門シリーズ「コインマジック」で習得すると良いでしょう。
私の定番のルーティーンは、
1.コインが手から別の手に移るマジックをいくつか演じます。
ハンピンチェンムーブ等
2.ネタもの系のマジックを演じます。
幽霊ハンカチ(ハンカチの中央にコインをおいて包むと、コインが動き出す)
シガレットスルーコイン(最近やっていませんが)
3.クライマックスは、ジャンボコインプロダクションを演じています。直径10センチぐらいの大きなコインがドンと出てきますので、観客の印象に残ります。またこれを見せてとリクエストも多いのでいつも持ち歩いています。
その他、お気に入りとしているマジックは、いわゆるネストものという種類で、以下のマジックを演じています。
1.ファイヤートラップ
サイン入りの客の100円玉が消えて、紙マッチのふたの中に入ってしまう。ふたを破くと出てくる。
2.クインテッドボックス
テンヨーから800円ぐらいで発売されている。客のサイン付きコインが消えて、5重の箱の中から出てくる。大勢の客に順番に箱を開けさせていく過程が面白い。
客の方も何かを(コインが出てくることを)期待しながら、箱を開けていきますが、中なら出てくるのはさらに一回り小さい箱であり、興味が持続します。
私は長谷和幸氏の「クリエイションズ」に掲載されている「ネスチュアリィ」という手順・アイディアで演じています。この方法を用いると、客にボックスを渡す時点で、ボックスには輪ゴムがクロスでかかっており、かつセロテープま貼ってあって、とても中にコインを入れられないような姿で客に渡すことができます。しかも、コインのローディングは、きわめて簡単で、小さなポケットの中でも可能という超おすすめアイディアです。既にお持ちの方でもなんか使いづらいなあと思っている方にはぴったりで、一生もののマジックに変わります。
<お札マジック>
お札を利用したマジックもコイン同様マジックは、身近な道具を使って出来るものの一つです。
お札だけで完結したルーティーン(手順)は、なかなか難しいのですが、カードマジックやコインマジックの合間に演じると効果的です。簡単でビジュアルなマジックが多いので、私はよくオープニングに演じています。
私のお気に入りマジックは、
1.フォールディングビル
お札が手のひらの上で、独りでに折り畳まれていき、最後には消失してしまう。
ミスターマジシャンで以前販売されていたトリック作品集に掲載されていたものを多少改案したもの
2.千円札の復活・ビルチェンジ
破った千円札が復活する。
客にお札のナンバーを控えさせることもある。
これはサムチップを利用した有名なマジックであり、ミスターマジシャンでも手順書が確か販売されていたように思います。
通常は破かないで、千円札→1万円札に変化させています。
角度にも強いし、インパクトのあるマジックでもあり、かつ結構大勢の前でも十分に通用します。
3.お札の貫通その1
お札を2つにおり、その外側を同様に2つおりのナプキンで覆います。一方をちょっとだけ折り曲げて、お札の中央にペンを差し込みます。ぐっと力を入れると、ペンはお札とナプキンを破って出てきます。ところがおまじないをかけると、ナプキンだけが破れて、お札には穴があいていないという手品。
先輩から教わった手品で、原案を考えたのが誰かも分かりませんが、プロの方がされているのをTVでみたこともあります。
比較的簡単に出来て、効果は大きいです。
4.お札の貫通その2
ペンを直接お札に、えいやーっと突き刺します。ペンを引き抜いてお札をもむと穴が消えて無くなっているという手品。
何種類かのトリックが存在し、私も2種類ぐらい持っています。ミスターマジシャンからもパーフェクトペンというのが出ています。練習はちょっとだけ必要です。
5.ビルチューブ
観客にサインさせたお札を折り畳んで輪ゴムでくるみ、ハンカチの中に入れて客に持ってもらいます。演者はおもむろに直径2センチぐらい長さ10センチぐらいの真鍮製のチューブを取り出し、ハンカチを振ると、お札が消えてしまいます。
チューブを開けるように客に指示しますが、チューブにはセロテープがぐるぐる巻きにまかれ、それをとっても長いねじの構造になっており、ふたをまわせどもまわせども開きません。2分ぐらいかかってやっと開けると、中からサイン付きのお客のお札が出てくる
といった手品です。
テンヨーから確か2000円ぐらいで発売されていますが、単純ながら驚きは結構大きくまあテクニックも不要ということで初心者の方にもおすすめです。
<輪ゴムのマジック>
コンパクトな道具でありながら、インパクトが強いのが輪ゴムのマジックです。
通常輪ゴムに仕掛けは無く、ネタの仕入れはプロマジシャンのレクチャーノートになります。私も先輩から教わったものや、ミスターマジシャンのレクチャーノートで学んだものがほとんどです。デビッドハーキーのレクチャーノートが良いと思いましたが、洋書でしか見たことがありません。
お気に入りのマジックは、
1.クレイジーマンズハンドカフ
プロのマジシャンがTVでも見せるくらいの有名なマジックで、演者は両手の人差し指と親指に輪ゴムをかけて、お互いをクロスさせます。するとクロスポイントで引っかかって輪ゴムははずれませんが、マジシャンはワン・ツ・スリーのかけ声で、輪ゴムをはずしてしまいます。何度やっても、至近処理で見せてもはずしてしまい、種も分からないというマジックです。ミスターマジシャンから、マイケルアマーの手順書が発売されています。私は先輩から教えてもらいました。結構なめらかにはずすまでには練習がいります。
2.ミッシングリング(クリス・ケナー原案)
2本の輪ゴムを両手の人差し指どうし、小指どうしにかけます。正面から見ると、4本の梯子がかかっているように見えます。このうち内側の2本(人差し指の下側と、小指の上側)を客につまんでもんでもらうと、なんとクロスしてしまいます。すなわち2本の輪ゴムがつながったように見えます。もう一度もんでもらうと離れてしまうというマジック。
これも誰かのレクチャービデオをみて覚えたもので、なかなか効果の大きいマジックです。
情報協力:osumunさん
<サムチップ>
名前からしてネタばらしではないかという説もありますが、基本中の基本アイテムです。よく売場でも「掌中のハンカチーフ」という名前で売っています。
具体的に説明しないとわかりにくいので、あえて説明しますが、これは親指のギミックです(にせの親指)。見覚えのある方もいらっしゃると思います。
しかし、案外うまく使いこなしている人は見かけません。ねたを買った人は、こんなものすぐにばれそうだと思うかもしれませんが、使い方によっては、一生もののマジックを手に入れることができます。私が主に演じているのは以下の2つですが、基本的にはギミックを客の目には一度も触れさせません。つねに、なにかでカバーをして使用しています。
参考となるレクチャーノートも1000円ぐらいでマジックショップで売っています。また、私も一度見てみたいのですが、サルバーノ氏のレクチャービデオが良いと聞いています。やはり、サムチップを使ったマジックと感じさせない素晴らしい演技をレクチャーしてくれるようです。
1.たばこの消失
初対面の人に非常に効果的なマジックです。
<現象>
観客のどなたかに、たばこに火をつけてすってもらいます。
別の客には、ハンカチを借ります。
「このハンカチ、まさか高級品ではないですよね。」といって
そのハンカチの中央にくぼみを作り、客のたばこを火がついている状態でそのくぼみの中にいれます。
すると、くぼみの中からは煙が立ち上ります。
10秒ぐらいしてから驚いた表情で、「たまに失敗することもありますが・・」と困った表情で、さらにたばこをくぼみの中に押し込み、完全に中に入れてしまいます。
「まあ、こういうときのためにいつも私は魔法の粉を持ち歩いておりまして・・」といいつつ、ポケットの中から見えない粉を取り出して、ハンカチに振りかける恰好をします。
ゆっくり、ハンカチをもみながら、開いていくと、なんとたばこは消えてしまい、ハンカチにはこげめもついていません。
「どうやらうまくいったようです。」といって演技を終了しますが、客は、「たばこはどこにいったの?」と気になって仕方がありません。その日のマジックを終えても、ずっと印象に残り続けます。
2.ビル・チェンジ
お札のマジックのところで紹介していますが、これも非常に効果的なマジックです。初対面の方にはこれも必ず見せています。
順番としては、ビルチェンジの後に、たばこの消失を演じています。
当然、サムチップも複数持っていて、いつでも演技できるように仕込んでおくとよいでしょう。
あなたが、マジシャンと呼ばれるためには、不意に「何かやって!」とたのまれたときにできるレパートリーが豊富なことが必要です。そのためにもサムチップを使ったマジックを習得しておくことはきわめて有効と思われます。